北野ウィーン代大使のアンマン安全保障会議及び原子力フォーラムへの出席

平成29年11月23日
1 11月16日~17日、北野充ウィーン代表部大使は、アラブ安全保障研究所、ジュネーブ安全保障政策センター、オランダ政府、核脅威イニシアティブ共催によるアンマン安全保障会議(16日)及び原子力フォーラム(17日)に出席し、CTBTに関する2つのパネルで基調講演を行いました。
 
2 16日に行われた「CTBT Coalition: Inception, Mandate and Prospects」と題するパネルでは、北野大使は、近年、北朝鮮による度重なる核実験の実施や核兵器禁止条約の署名開放といった核軍縮・不拡散を巡る様々な動きが起きる中で、国際社会が長年かけ交渉し、合意し、支持してきているCTBTについて効果的な核軍縮措置として推進していくことが重要である旨強調し、その一つの方法として地域的取り組みを通じた推進について提言しました。その中で、北野大使は、CTBT未批准国によるCTBTとの関与が地域の信頼醸成にも繋がり得ることを説明しました。
 
3 17日に行われたパネル「How Can You Promote CTBT」では、北野大使は、2015年9月から2017年9月までのCTBT発効促進共同調整国としての日本の取り組みを紹介し、その上で、国レベルの取り組みに加えて市民レベルでCTBTを推進することの重要性を指摘しました。さらに、一般市民のCTBTに関する意識を向上させる取り組みの一つとして、CTBTに関心を持つ若者のネットワーク構築及び活用を挙げ、若者の活動に期待を寄せました。
 
4 これら2つの会議には、世界各国から多くの専門家が集まり、テロ対策、NPT運用検討プロセス、CTBT、イラン核合意等の幅広いテーマについて活発な議論が行われました。また、2日目の原子力フォーラムには、多くの学生が参加し、専門家の議論に積極的に参加をしました。