CTBTO行財政局調達課 前田葉 さんへのインタビュー 

2019/8/7
CTBTOで調達に携わって
        ~オフィス用品から核実験検知のための観測施設設置まで~
 

(1) CTBTO (包括的核実験禁止条約機関) で働くきっかけは
CTBTOの調達課でのJPO※の募集を見つけ、国際機関で働いてみたいと思っていたこと、また、自身の今までの経験を活かせる分野、かつ、出身地の広島とつながりの深い機関での募集であったことから、JPOに応募し、CTBTOで働くことになりました。

※CTBTとは: 宇宙空間、大気圏内、水中、地下を含むあらゆる空間における核実験を禁止した条約。条約の規定遵守の検証のために、条約発効後に包括的核実験禁止条約機関(CTBTO)の設立を予定している。(現在はCTBTO準備委員会が300名弱の職員とともに発効に向けた準備を進めている。)
 
※JPOとは: 国際機関での勤務を希望する若手邦人を、日本国政府の経費負担により、原則2年間国際機関に派遣し、勤務経験を積む機会を提供することにより正規職員への途を開くことを目的とした制度

   
(2) CTBTOでの仕事内容ややりがいは
VIC(ウィーン国際センター)内
の筆者のオフィスにて

 CTBTOが活動を行ううえで必要となる物、サービスの調達を担当しています。オフィス用品から、核実験検知のための国際監視制度(IMS)※の各観測施設の設置や修理まで、調達するものは多岐に渡ります。観測施設設置のための契約に携わった際には、CTBTOの活動に欠かせないサービスを調達し、国際監視制度の整備に微力ながら貢献しているというやりがいを感じました。

※国際監視制度(IMS)とは: あらゆる空間における核実験を検知するため,世界321か所に設置された監視観測施設により構成される制度。
CTBTOの国際監視制度


(3) 女性が働く場としてのCTBTO(国際機関)の魅力は
国際機関は男女問わず、仕事とプライベートを両立しやすい環境だと思います。また、マネジメント(幹部職員)として活躍する女性も多くいるため、目標となるような上司、同僚と出会え、男女ともにキャリアアップを目指せる点が魅力だと思います。

(4) ウィーンでの暮らしは
ウィーンは交通の便もよく、大変暮らしやすい都市です。ヨーロッパ各国へのアクセスも非常によいので、週末に旅行を楽しめる点が魅力です。
 
VIC内に掲揚されている各国の
旗の前で(筆者

(5) CTBTOで勤務して得たもの
様々な国出身の同僚と出会い、つながりができたことが何よりも得がたい経験でした。文化、考え方が異なるため、時には衝突することもありますが、違いを尊重し、議論を重ねることによって、お互いをよりよく理解できるのは国際機関ならではだと思います。

(6) これからCTBTOを目指す人へのアドバイス
様々な技術を用いて核実験を監視している組織の性質上、特に文系の方々にとってCTBTOは馴染みのない国際機関と思われるかもしれません。しかし、研究者、技術者だけではなく、バックオフィス(事務・管理部門)でCTBTOの活動を支える方々も多く活躍しています。技術的なバックグラウンドがなくても、人事、広報、財務などの専門分野を活かしてCTBTOを目指していただきたいです。