第2回日・UNODC戦略対話

平成27年1月21日

第2回日・UNODC戦略政策対話の実施について

1 1月16日,国連薬物・犯罪事務所(UNODC)の本部があるオーストリアのウィーンにおいて,第2回日・UNODC戦略政策対話を,平松賢司総合外交政策局長とフェドトフUNODC事務局長(Mr. Yury Viktorovich Fedotov, Executive Director of the United Nations Office on Drugs and Crime)との間で開催しました。

2 今回の第2回会合では,前回第1回(平成25年6月)会合以降に,平成25年6月に作成した「日・UNODC行動計画」に基づき,日本とUNODCとの間で進めてきた協力案件・実績のレビューを行うと共に,テロ,人身取引,薬物取引,サイバー犯罪等の主要な協力分野について,確認及び意見交換を行いました。

3 テロとの闘いは引き続き国際社会が全力で取り組んでいくべき最重要課題です。今回の第2回対話は,テロ対策及び組織犯罪対策の分野で高い評価と実績を誇る国際機関であるUNODCとの更なる連携強化を図り,日本として,如何なる貢献が出来るかを検討する重要な機会となりました。

4 日本は,UNODCへの拠出等を通じて,中東・アフリカにおけるテロ対策,ミャンマーを含む東南アジアでのサイバー犯罪対策や人身取引対策,アフガニスタンでの薬物対策といった国際協力を,更に進めてくことで一致しました。

5 また,我が国と国連との協定に基づいて設立された国連の地域研修所「国連アジア極東犯罪防止研修所(UNAFEI)」との連携について,引き続き,東南アジア地域を中心とした相乗効果のある協力関係の強化に向けた意見交換を行いました。

6 両者は本件対話が薬物・犯罪防止刑事司法分野におけるジェンダー問題を含む各種課題における協力の方途を探求する意義ある機会であるとの認識で一致し,毎年開催することを確認しました。


UNODCの関連記事へのリンク