UNODC創設20周年記念行事(北野大使(第26会期CCPCJ議長)挨拶)

平成29年9月14日
    9月14日,ウィーン国際センターにおいて,UNODC(国連犯罪薬物事務所)設立20周年行事が開催され,オーストリア政府,ウィーン市,ウィーンに本部を置く各国際機関,麻薬委員会(CND)及び犯罪防止刑事司法委員会(CCPCJ),加盟国の代表者等が出席しました。
 
 UNODCの前身である国連薬物統制犯罪防止事務所(UNODCCP)は,1997年,国連薬物統制計画(UNDCP)及び犯罪防止刑事司法計画 (CPCJP)を統合して設立され,2002年に改称して現在のUNODCとなりました。
 
 今回の記念行事では,フェドートフ事務局長が冒頭挨拶を述べ,グテーレス国連事務総長のビデオメッセージが紹介された他,ゲストスピーカーとして,レンディ=ワーグナー・オーストリア保健女性大臣,ヴェーゼリー・ウィーン州議会議員,アンゲル=ハンセンCND議長(当地ノルウェー代表部大使),北野大使・CCPCJ議長,ペスコ・OSCE紛争予防センター長,スムヤイ・INCB事務局長が祝辞を述べました。北野大使は,これまでのUNODCの業績を称えるとともに,グローバリゼーションがもたらしている国際社会へのチャレンジ(テロ,国際組織犯罪,人身取引,腐敗,サーバー犯罪,違法薬物取引等)は依然として脅威であることを指摘し,UNODCが,これらの問題及びSDGsの達成に向けた国際社会の対応において貢献していくことを期待する旨述べました(北野大使スピーチ:英文)。