海洋プラスチックごみ対策に係るUNIDOとの協力(対南アフリカ無償資金協力:2億円)

令和元年7月26日
日本政府は,南アフリカ共和国において,UNIDOと連携し,約2億円の海洋プラスチックごみ対策事業を実施することを決定しました。これは南アフリカに対する無償資金協力として実施するものであり, 6月29日,G20大阪サミットの機会に行われた日・南アフリカ首脳会談において,安倍総理大臣からシリル・ラマポーザ南アフリカ大統領に対して伝達されました。
 

7月26日,南アフリカ共和国において,丸山則夫駐南アフリカ大使とカレド・エル・メクワドUNIDO南アフリカ事務所代表との間で,無償資金協力「通常プラスチックから環境的に持続可能な代替素材への移行支援計画(UNIDO連携)」(2億円)に関する書簡の署名・交換が行われました。
 
「通常プラスチックから環境的に持続可能な代替素材への移行支援計画」は,南アフリカにおける海洋生分解性プラスチック等の代替素材導入に向け,日本企業と連携し,新技術導入の可能性に関する調査の実施,ラボ施設・実証事業用機材の導入,ワークショップの開催等を通じ,南アフリカ政府の代替素材導入に向けたアクションプラン策定を支援するものです。同時に,プラスチックのリサイクル率の向上を図るべく,日本のNGOと連携し,3Rやごみの分別の重要性に関する消費者に対する啓蒙活動も実施します。
 
G20大阪サミットで共有された大阪ブルー・オーシャン・ビジョン実現のため,我が国は途上国の廃棄物管理に関する能力構築及びインフラ整備等を支援していく旨を表明し,「マリーン(MARINE)・イニシアティブ」を立ち上げました。本協力はこのイニシアティブにも貢献するものです。
 
本件事業のほか,我が国はUNIDOと協力して,アフリカでプラスチックごみ処理が今後大きな課題となることが見込まれるエジプト等の国々を対象に,環境に優しいプラスチックの代替素材や,革新的な包装・リサイクル技術導入等に向けた調査・分析事業(約4千万円)を実施することも決定しています。

 

 
【関連リンク】

外務省HP:南アフリカに対する生分解性プラスチックの普及に向けた無償資金協力に関する書簡の交換(令和元年7月31日)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_007661.html

UNIDOプレスリリース
https://www.unido.org/news/japan-fund-unido-bioplastics-project-south-africa

日・南アフリカ首脳会談(令和元年6月29日,外務省HP)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/afr/af2/za/page1_000834.html
 
日・エジプト首脳会談(令和元年6月27日,外務省HP)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/me_a/me1/eg/page4_005087.html