放射性物質の輸送に関する沿岸国・輸送国の非公式対話年次会合の開催について

平成27年9月17日
9月17日、放射性物質の輸送に関する沿岸国・輸送国の非公式対話に係る年次会合が、IAEA総会期間中にウィーンで開催され、我が国から北野充在ウィーン国際機関日本政府代表部大使がチリ大使と共に共同議長として出席しました。概要は以下の通りです。

 
1.過去1年間の非公式対話の活動報告において、本年6月にウィーンで開催された放射性物質の輸送に関する机上訓練の結果についてIAEAから報告がなされるとともに、市民への放射性物質輸送への理解促進の観点から新たにIAEAが作成した輸送に関する広報ビデオ(IAEAホームページに近日公表予定)の上映が行われました。各国より、過去一年間、多くの具体的な成果が挙げられたことを歓迎する旨の意見が表明されました。

2.今後の1年間(2015~2016)の活動指針についても議論が行われ、放射性物質の輸送船の視察や、机上訓練の結果のフォローアップ等の具体的な活動プランについて合意がなされました。また、本対話の活動について、他のIAEA加盟国へも広めていくことの重要性などの意見が表明されました。

3.今回の年次会合においては、日本が本対話の来年9月までの議長国、沿岸国側の調整国(次回、議長国)にポルトガルが指名され、両国のリーダーシップにより、本対話の枠組みでの更なる充実した活動が展開されることへの期待が表明されました。