北野大使がロシア・ドモジェドヴォ訓練所でのアフガニスタン麻薬警察の訓練に関する協力の第2回の実施を確認する集いに出席しました。
この協力は日本政府からUNODCへの資金拠出を通じ,ロシア・ドモジェドヴォに所在する職員技能向上施設において,アフガニスタン警察に対し,麻薬取締まりに関する講義及び実践的な研修を行うものです。今回の協力は2012年に開始された第1回に引き続き第2回の協力です。第1回の協力に引き続き,この第2回の協力においても,講義の一環として,日本が麻薬対策分野で有する経験・知見をアフガニスタン警察関係者に直接伝えるため,厚生労働省から講師2名が派遣されます。
集いにおいて,北野大使からは「薬物問題への取り組みは,国際社会の共通かつ共有の責任であり,より一層の国際協力が必要です。日本は薬物問題への対応及びアフガニスタンの発展に貢献したいと考えており,この目的を達成するため,日本はロシア及びUNODCとの協力を高く評価しています。」と述べました。
ヴォロンコフ・ロシア大使からは,「この訓練は2012年からの日本,ロシア,UNODCの協力の継続によるものです」との発言があり,日本の財政支援の重要性に言及しました。
エルファニ・アフガニスタン大使からは「ガーニ大統領は麻薬対策を最優先事項の一つに掲げているところですが,これまでのトレーニングにより捜査能力が向上しており,協力に感謝します。」との発言があり,今後の継続に期待が表明されました。
フェドートフUNODC事務局長からは,日本に対する謝意の表明が繰り返し強調して行われるとともに「北野大使の発言の通り,麻薬問題は共有の責任ですが,ドモジェドヴォ・プロジェクトはまさにこれを明確に実践したものです。」と発言がありました。