IAEAのプロジェクト「アフリカにおける国境を越える動物の疾病に関する迅速かつ的確な診断のための診断ラボ強化」に92万7千ドルの拠出を決定しました。

平成28年8月24日
8月24日、日本政府は、平和的利用イニシアティブ(PUI)を通じ、アフリカにおける家畜診断ラボの強化を目的としたIAEAの原子力応用プロジェクトに、92万7千ドルを拠出することを決定しました。
 
この拠出は、カメルーンとチャドを中心とした活動計画の完了、西及び北アフリカにおける地域ハブの設置、近隣国における動物疾病ラボのネットワーク能力の構築を対象としたものです。多くのアフリカの国がこのプロジェクトから裨益することが期待されています。
 
国境を越える家畜の疾病の蔓延は、特にアフリカにおいて、食糧安全保障や貧困撲滅の大きな障壁となっています。日本を含むドナーの支援を得て、このIAEAプロジェクトは、アフリカにおける早期かつ迅速な病気診断能力の構築と、研究所間のネットワーク構築で成功を収めています。日本はこの度、原子力技術の応用を通じてアフリカの社会経済発展に貢献するというIAEAの使命を支援するため、このプロジェクトへの追加拠出を決定しました。