令和4年 秋の外国人叙勲
令和4年11月3日
令和4年11月3日、日本政府は令和4年秋の外国人叙勲受章者を発表しました。このうち、ウィーンに所在する国際機関については、国際連合宇宙部(UNOOSA)のシモネッタ・ディ・ピッポ(Ms. Simonetta Di Pippo)前部長に対して、同氏の宇宙分野における日本の国際発信の強化及びプレゼンスの向上に寄与に鑑み、旭日中綬章が授与されることとなりました。
ディ・ピッポ氏は、2014年3月から2022年3月まで国際連合宇宙部(UNOOSA)の部長を務められ、在任期間中の2015(平成27)年にUNOOSAと我が国宇宙航空研究開発機構(JAXA)との連携による「きぼうキューブ(KiboCUBE)」プログラムの立ち上げに貢献されました。
KiboCUBEは、国連宇宙部が持つ加盟国とのネットワークやノウハウを活用し、国際宇宙ステーション日本実験棟「きぼう」からの超小型衛星の放出機会を途上国等に提供するプログラムで、衛星打上げ能力を有しない途上国の宇宙開発を後押しする先駆的な国際協力の取組です。同氏の継続的な協力及び支援により、本プログラムは現在8年目を迎え、現在までに国連宇宙部による6回の公募により7か国及び1つの政府間組織(インドネシア、グアテマラ、ケニア、チュニジア、メキシコ、モーリシャス、モルドバ、中米統合機構)の教育・研究機関が選定され、うちグアテマラ、ケニア、モーリシャス、モルドバの4機関は既に国際宇宙ステーション(ISS)からの衛星放出を成功裏に完了しています。これらの参加国では、プログラムを通じて得られた知見や経験を活用して将来の衛星開発に向けた取組を進めているなど、各国の宇宙活動の進展に貢献しており、参加国からの評価や感謝の声も届けられています。
同氏は、本プログラムの立ち上げ後も、国連内外の様々な会議の機会を捉えては、途上国の宇宙能力支援に寄与する特に優れた取組として、本プログラムの意義及び成果を積極的に発信されました。この結果、日本の代表的な取組として多くの国に広く認知され、我が国の宇宙の平和利用の分野でのプレゼンス向上及び信頼拡大にもつながりました。
これらは、同氏の積極的かつ継続的な尽力及び支援なくして実現できなかった成果であり、同氏の功績は極めて大きなものです。
また、この他の取組として、同氏の指揮下で開始されたUNOOSAの「宇宙法能力構築プロジェクト(Space Law for New Space Actors)」において、我が国は2021年よりUNOOSAとの協力を開始し、アジア・太平洋地域の宇宙新興国に対し、宇宙活動に関する国内法制や政策の作成に向けた支援等の取組により国際協力を拡大しております。
在ウィーン国際機関日本政府代表部として、今回のディ・ピッポ氏の受賞を心からお祝いいたします。
リンク:
日本の勲章・褒賞(内閣府ホームページ)
https://www8.cao.go.jp/shokun/index.html
外国人叙勲受章者名簿(外務省ホームページ)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/protocol/jokun.html
KiboCUBEプログラム(UNOOSAホームページ)
https://www.unoosa.org/oosa/en/ourwork/access2space4all/KiboCUBE/KiboCUBE_Index.html
ディ・ピッポ氏は、2014年3月から2022年3月まで国際連合宇宙部(UNOOSA)の部長を務められ、在任期間中の2015(平成27)年にUNOOSAと我が国宇宙航空研究開発機構(JAXA)との連携による「きぼうキューブ(KiboCUBE)」プログラムの立ち上げに貢献されました。
KiboCUBEは、国連宇宙部が持つ加盟国とのネットワークやノウハウを活用し、国際宇宙ステーション日本実験棟「きぼう」からの超小型衛星の放出機会を途上国等に提供するプログラムで、衛星打上げ能力を有しない途上国の宇宙開発を後押しする先駆的な国際協力の取組です。同氏の継続的な協力及び支援により、本プログラムは現在8年目を迎え、現在までに国連宇宙部による6回の公募により7か国及び1つの政府間組織(インドネシア、グアテマラ、ケニア、チュニジア、メキシコ、モーリシャス、モルドバ、中米統合機構)の教育・研究機関が選定され、うちグアテマラ、ケニア、モーリシャス、モルドバの4機関は既に国際宇宙ステーション(ISS)からの衛星放出を成功裏に完了しています。これらの参加国では、プログラムを通じて得られた知見や経験を活用して将来の衛星開発に向けた取組を進めているなど、各国の宇宙活動の進展に貢献しており、参加国からの評価や感謝の声も届けられています。
同氏は、本プログラムの立ち上げ後も、国連内外の様々な会議の機会を捉えては、途上国の宇宙能力支援に寄与する特に優れた取組として、本プログラムの意義及び成果を積極的に発信されました。この結果、日本の代表的な取組として多くの国に広く認知され、我が国の宇宙の平和利用の分野でのプレゼンス向上及び信頼拡大にもつながりました。
これらは、同氏の積極的かつ継続的な尽力及び支援なくして実現できなかった成果であり、同氏の功績は極めて大きなものです。
また、この他の取組として、同氏の指揮下で開始されたUNOOSAの「宇宙法能力構築プロジェクト(Space Law for New Space Actors)」において、我が国は2021年よりUNOOSAとの協力を開始し、アジア・太平洋地域の宇宙新興国に対し、宇宙活動に関する国内法制や政策の作成に向けた支援等の取組により国際協力を拡大しております。
在ウィーン国際機関日本政府代表部として、今回のディ・ピッポ氏の受賞を心からお祝いいたします。
リンク:
日本の勲章・褒賞(内閣府ホームページ)
https://www8.cao.go.jp/shokun/index.html
外国人叙勲受章者名簿(外務省ホームページ)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/protocol/jokun.html
KiboCUBEプログラム(UNOOSAホームページ)
https://www.unoosa.org/oosa/en/ourwork/access2space4all/KiboCUBE/KiboCUBE_Index.html