グロッシー国際原子力機関事務局長による石破内閣総理大臣表敬
令和7年2月20日


表敬を受ける石破総理 表敬を受ける石破総理
(写真提供:内閣広報室) (写真提供:内閣広報室)
2月20日、午後2時7分から約30分間、石破茂内閣総理大臣は、外務省賓客として訪日中のラファエル・マリアーノ・グロッシー国際原子力機関(IAEA)事務局長(H.E. Mr. Rafael Mariano Grossi,Director General of the International Atomic Energy Agency)の表敬を受けたところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、石破総理大臣から、グロッシー事務局長に対して、ALPS処理水の海洋放出を始めとする東京電力福島第一原子力発電所の廃炉を含む、福島の復興に向けたプロセスへのIAEAの協力に謝意を述べた上で、引き続き緊密に連携したい旨述べました。これに対し、グロッシー事務局長は、ALPS処理水の安全な放出を確認することを含め、IAEAとして引き続き、日本の取組に協力していく旨述べました。
- また、石破総理大臣から、原子力需要が世界的に高まる中、これに応えるためのグロッシー事務局長の取組を後押しする旨、また、国際情勢が大きく変化する中、原子力の平和的利用の促進と核不拡散は一層重要であり、来年のNPT運用検討会議も念頭に、引き続きIAEAと緊密に連携していきたい旨述べました。これに対し、グロッシー事務局長は、東京電力柏崎刈羽原子力発電所への視察は日本の原子力エネルギー政策を知る上で有意義であったと述べ、IAEAの取組に対する日本の継続的な支援に謝意を表するとともに、これらの分野で日本との連携を強化していきたい旨述べました。
- 加えて、両者は、北朝鮮の核問題についても意見交換を行い、引き続き緊密に連携していくことで一致しました。