UNIDO第35会期計画予算委員会(PBC)が開催されました

令和元年5月16日
5月14日から16日にかけて,UNIDO第35会期計画予算委員会が開催され,UNIDOの次期2か年計画・予算案(2020-2021年)や国連開発システム改革への対応等,UNIDOの行財政上の重要課題について加盟国による熱心な討議が行われました。


我が国は,北野充大使がステートメントを行い,李事務局長のリーダーシップの下でのUNIDOの発展を評価するとともに,日本とUNIDOの協力に関連し,「人道と開発の連携」分野における我が国の約5.8百万米ドルの新規拠出につき紹介しました。また,本年4月の事務局長訪日の成功等に言及しつつ,G20及びTICAD7へのUNIDOの積極的な参画,並びに海洋プラスチック汚染対策等の新たな地球規模課題の解決に向けた連携強化への期待を述べました。
行財政上の課題については,次期2か年予算への我が国の基本的スタンスを述べ,UNIDOが抱える分担金支払い遅延問題に対応し,通常予算執行の正常化する必要性を強調するとともに,国連開発システム改革を通じた効率性の追求とUNIDOの強みを発揮するための戦略策定を要請しました。



また,全体会合では,当代表部の佐々木書記官がラポラトゥール(報告者)を務め,我が国として議事運営に貢献しました。
 
3日間に及ぶ加盟国間の議論の結果,分担金支払い遅延問題への対応等について合意され,次期2カ年予算案については本年7月の産業開発理事会(IDB)に向け協議を継続することとなりました。